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なぜ民間の介護保険が必要なのか?

■民間の介護保険の特徴

公的介護保険はサービス(現物給付)を提供するのに対し、民間介護保険では現金を提供する点に特徴があります。なお、公的介護保険でサービスを受けることができる場合でも、介護サービス費用の1割は現金で支払わなくてはなりません。

■なぜ、民間の介護保険が必要なの?

(1)介護は誰にでも起こりうる
 
社団法人生命保険文化センターの試算によると、2009年1月時点での要介護認定者の発生率は、40〜  64歳で0.4%、65〜69歳で2.7%、70〜74歳で6.2%、75歳〜79歳で13.8%、80〜84歳で27.4%、85歳以上は56.9%に達します。

日本は世界有数の長寿国です。長生きするほど介護が必要となる確率は高まります。長生きの時代、安心して暮らすために「介護」を視野に入れた生活設計が必要です。

(2)公的介護保険だけでは不安

介護が必要な期間が長期化していることを考えると、要介護3の状態が仮に10年間継続した場合、公的介護保険の自己負担は介護サービスの1割で済むといっても、最大321万円の出費になります。

また、介護サービスのうち在宅サービスは、要介護度に応じて利用できるサービスや利用料の限度額が決まっています。このサービスや限度額を超えて在宅サービスを利用した場合、全額自己負担になります。たとえば、通所サービスの食費や娯楽費、ショートステイの食費や滞在費は全額自己負担しなければなりません。

高齢者施設サービスでは要介護度に応じて施設ごとに必要なサービスが提供され、在宅サービスのように利用限度額は設定されていません。サービス費用の1割と食費、居住費、日常生活費が全額自己負担になります。

 つまり、公的介護保険だけで「介護の長期化」「介護保険対象外の費用」の備えるには経済的に不安です。長生きの時代、早目に、貯蓄や民間介護保険で備えるのが安心です。

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