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外貨預金の人気が高まっています。そこで、3回にわたり外貨預金の魅力についてお伝えします。
◆外貨預金ってどんな金融商品?
外貨預金は、日本円以外の通貨、たとえば米ドルやユーロなどの預金です。普通預金と定期預金があります。しくみは、円預金と全く同じです。預けたお金があらかじめ決められた金利で運用され、利息がついて、お金がふえます。
■外貨預金の2つの魅力
外貨預金の魅力は、日本円よりも高い金利の通貨での運用が期待できること、為替相場が円安のときに為替差益が狙える点です。
●魅力その1 金利
思わず笑いがでるほど低金利の円預金。金利1%の円定期預金に100万円預けても1年間でもらえる利息は1万円(税引前)です。預けたお金を倍にしようと思ったら何十年もかかります。
皆さん、「72の法則」をご存じでしょうか。72÷金利で、複利運用で資産を2倍にするのに必要なおおよその年数がわかります。
たとえば、金利1%の預金と金利5%の預金を比べてみましょう。5%の預金の場合、約15年で預金が倍になります(72÷5=14.4)が、金利1%の預金では72年かかります(72÷1=72)。外貨預金には円預金よりも高い金利の付く通貨がたくさんあります。上手に外貨預金を活用して資産をふやしましょう。
●魅力その2 為替差益を狙える
1ドル100円のときにドル預金をはじめ、1ドル110円(円安ドル高)のときに円に戻せば1ドルあたり10円の利益(為替差益)が得られます。
逆に、円に戻したときに1ドル90円(円高ドル安)であれば1ドルあたり10円の損(為替差損)を被ります。
通貨によって為替の値動きも変動幅も異なります。通貨を選ぶときは通貨の特性を知ることが大切です。
また、外貨預金に預け入れるときや円に戻すときに為替手数料がかかります。通貨ごとに為替手数料は異なりますので、この点もチェックポイントです。上手に外貨預金を活用して為替差益を狙いましょう。
以上まとめると、円預金の運用益は金利収入だけですが、外貨預金による運用損益は、
金利収入プラス為替差損益マイナス為替手数料になります。
◆どこで外貨預金をはじめる?
金融機関選びに参考になる調査結果があります。マイボイスコム株式会社が外貨預金・FXの利用状況について行った調査によると、取引金融機関のトップ5は「シティバンク」「証券会社」「三菱東京UFJ銀行」「外国為替取引専業銀行」「ソニー銀行」です。
シティバンクで外貨預金を実施している人が多いようです。
人気の理由はメガバンクに比べ金利が良い点にありそうです。シティバンクの外貨定期預金には2つの金利優遇があります。預入金額に応じて基準金利に優遇幅が上乗せされます。さらに、円資金で外貨定期預金に預け入れると、初回満期日までさらに優遇幅が上乗せになります(エンジョイプラス)。