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複利を理解する、第5回保険の見直し(健康保険制度)他
ライフプランとファイナンシャルプランニング(生命保険・住宅ローン・資産運用の見直し)
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お金を殖やす、貯める、今日からはじめる節約テク! 第005号
2005/2/22発行 発行部数:755部
〜どの金融機関にも属さない中立・公正のFPがあなたを応援します〜
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□■メルマガの内容(はじめての方へ)
このメルマガでは、読者の皆さんが知っておくと得する税金のしくみや、賢
い保険の選び方、住宅ローンの得する利用方法、年金テク、節約テクなど、
すぐに役立つ知恵を実務家FPがわかりやすく、生活者の立場で、あなたに
お伝えします。
お金について考えることで、あなたやご家族のライフプランについて見直す
きっかけになれば、うれしいです。
【目次】 ________________________________
・お金持ちになるには 〜複利を理解する〜
・コラム 〜ペイオフのウソ・ホント 〜
・生命保険の見直し(5回目)〜FP流〜
・編集後記 〜カゼ薬は予防薬ではない?〜
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● お金持ちになるには − 複利を理解する −
たとえば、元本100万円、利率1%、満期5年の商品があったとします。
1年後の利息は、1万円ですね(100万円×1%)。では、5年後に受取
る利息の総額はいくらになるでしょうか。なお、税金は考慮しません。
5万円と答えた方は単利で考えています。
複利で考えた場合、次のように考えます。
1年後の利息は、単利と同様1万円です。2年後の利息は、複利の場合、元
本100万円と1年後の利息1万円も再投資し、1万100円になります(
101万円×1%)。
3年後は同様に、(101万円+1万100円)×1%で1万201円です。
このような計算を繰り返すと5年後に受取れる利息の総額は5万1010円
になります。
複利はこのように利息が利息を生む計算のしくみです。単利の利息が5年間
で5万円なのに比べ、1,010円増えています。
複利の効果は、運用期間が長くなるほど、効果的です。
100万円を3%で20年間運用した場合を考えると、20年後の元利合計
は、単利が160万円なのに対し、複利では約180万円です。
別の観点から、単利と複利の効果を実感してもらいましょう。
以下は、元本が2倍になるまでの年数を比較したものです。
年間リターン 単利 複利
2% 50 35
3% 33 24
4% 25 18
5% 20 14
たとえば、元本100万円を2倍にしよと思ったら、年間リターン3%の場
合単利では33年かかるのに対して、複利では24年かかるという意味です。
この複利の効果は別名72の法則といわれています。
72÷年間リターンで元本が2倍になるまでの年数がわかります。
ただ、注意する点があります。今まで、説明してきた内容は、利息を100
%再投資したとした場合を前提にしています。利息にかかる税金は考慮して
いません。
上記の例で言えば、税金を考慮に2年目に再投資できる利息は1万円ではな
く通常8,000円です。
日本の税制では、複利効果もさることながら、税金を考慮することが、極め
て重要になります。
例えば、投資信託では、1万円の収益のうち8,000円しか再投資できませ
んが、実態は投資信託なのに、変額年金であれば、1万円を再投資できます。
金融商品を選ぶときには、複利効果と税金がポイントです!
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【コラム】〜ペイオフ対策のウソ・ホント〜
先日、○○通商からDMが送られてきました。内容は、4月からペイオフ
が完全施行され、元本1000万円+利息までしか保護されなくなるので、
金を購入してリスクの分散をしませんか、というものです。
4月以降も100%預金が守られる制度があるのをご存知ですか。
このDMには一切そのことには触れられていませんでした。
預金保険によって保護される範囲は「1金融機関につき、1預金者あたり対
象預金等の元本合計1000万円までとその利息」です。
平成17年4月以降は、原則上記の通りですが、無利息、要求払い、決済サ
ービスを提供できるという3条件を満たす「決済性預金」に当たるものは、
4月以降も全額保護の対象になります。
読者の中には、マンション管理組合の理事の方もいらっしゃると思います。
修繕積立金の対策で4月までに対策を実行しなければとお悩みの方もいらっ
しゃるかもしれませんが、「決済性預金」に取り合えず預け、ごゆっくり対
策を立てられたらどうでしょうか。
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● 保険の見直し(4回目) 〜FP流〜
前回までは、死亡保障についての、基本定期な考え方を説明しました。
今回は医療保障についてです。
あなたが、病気などで、手術したり、入院したときに、保険会社より給付金
が支払われます。
入院した場合、治療費の他、パジャマや下着代、個室に入りたい場合の差額
ベッド代など様々な私的な費用がかかります。
今回は、まず、入院した場合、健康保険でどのくらいカバーできるのかを明
らかにしたいと思います。
健康保険の自己負担額は30%ですが、医療費の自己負担分が高額になったと
き「高額療養制度」がありますので、100万円の医療費がかかっても実際
あなたが負担するのは10万円以内です。
●高額療養制度の概要
1ヶ月の自己負担額は所得に応じ、次の計算式によります。(70歳未満)
1.低所得者(生活保護対象者、住民税非課税世帯など)
3万5,400円
2.高所得者(標準報酬月額56万円以上の方とその扶養家族)
※標準報酬月額は、月収とほぼ同じです。
13万9,000円+(医療費ー46万6,000円)×1%
3.一般の方(上記に該当しない人)
7万2,300円+(医療費ー24万1,000円)×1%
たとえば、1ヶ月の医療費が100万円の場合、まず、病院に30%の30万
円を支払います。
次に、高額療養制度の自己負担額は、一般の方の場合、上記の計算式に当て
はめると、7万9,890円なので、30万円との差額を,申請により取り戻
すことができます。
現在、医療保険ブームですが、保険ではなく、貯蓄で備えることでも十分可
能です。
次回は医療保険に加入する場合のポイントを一緒に考えましょう。
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最後まで読んでいただき、感謝しています。
何か、生活のヒントになることはあったでしょうか。
このメルマガはみなさんと一緒に考え、お役にたてる情報を共有したいと思
っています。
感想など皆さんの声をドシドシお寄せください。
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● 編集後記
最近、インフルエンザB型がまわりで流行っています。
予防のために、カゼ薬を飲む人もいると思いますが、先日テレビで恐ろしい
こと知りました。
実際、高熱が出たときなどに、抗生物質を使うのは効果があるのですが、予
防のために抗生物質を飲むのは。効果がないばかりか有害らしいのです。
どういうことかというと、身体の中に、抗生物質に対抗する細胞が増殖する
らしいのです。
皆さんも、気軽にカゼ薬を飲むのは気をつけましょう。
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